長野まゆみ

長野まゆみさんの小説は、『まゆみすと』と自称できるほど読んでいるかは自信がありません。6年前、偶然本屋で買った少年アリスから読み始めました。そこで当時河出文庫から出版されていた作品は大体読みました。その中で非常に好きだったのがテレヴィジョン・シティです。今でもこの作品は別格で、時々読み返すこともあります。私はマンション育ちで、この作品に登場する少年の悲しさ、外の世界への期待、そしてその幻滅が非常に良く分かるから―
長野まゆみさんは、今ではblueに走ってしまっている感がありますが、私はテレヴィジョン・シティの頃の曲の抜けきった綺麗な文体がたまらなく好きでした。私もあれくらい綺麗な日本語が書けたら楽しいだろうに…(苦笑)
興味があれば、テレヴィジョン・シティを読んでみてください。ちょっと難しい本です(^^;)