翻訳能力

私は海外文学が好きです。読書を良くする方なら判るかもしれませんが、近頃翻訳家が結構増えています。とりわけ女性翻訳家が多いです。それが別に悪いことだなんていうつもりもないし、相続性になるよりも全然良いです。が、大きな問題が!!
それは、翻訳する過程で原作の面白さを損ねてしまうということです。翻訳が下手なせいで読むのを止めた小説がたくさんあります。よっぽど自分が翻訳した方がましだと思えるものもあります。今日もレンツの"遺失物管理所"を買おうと思ったのですけど、翻訳が下手すぎ(´Д`;) 全く感情移入できませぬ・・・。名作と名高い"彼方なる歌に耳を澄ませよ"も翻訳の文章が自分には全く合いません。他人行儀の突き放した過去形訳に、「〜〜〜だったり。」等の不自然な体言止め・・・基本的に語彙が少なく、読んでいて詰まらない。興ざめ。指輪物語も翻訳が下手でしたヽ(´Д`;)ノ
村上春樹も"ライ麦畑でつかまえて"で言っていますが、翻訳には偏見ある愛情が必要です。そうでないと、折角の文学が中学生の直訳したような日本語になってしまって台無しです。