引きこもりとヤンキー、パラダイムに揺れるアンチテーゼ

ヒキコモリについて考えてみました。私は引きこもったことがないので、その心境は実感できませんが、それでもパラダイムの観点から事象を分析することは得意です。
さっそく結論から言ってしまいますが、ヒキコモリは昔で言うヤンキーやヒッピーと同様で、若者にありがちな世の中に対するアンチテーゼの影響であるかなって思えます。ヤンキーが流行った80年代後半では、世の中に惹かれたレール上の人生に対して強い反骨精神が若者の間にありました。だから、突っ張ってヤンキーになる人がいたのです。それは社会的にアセンブリーラインによる近代工業の浸透が影響している結果だといえます。しかし、ヒキコモリはそれ(不良)とは正反対に思えますが、アンチテーゼの結果の反骨衝動だとすると、そうでもないのです。今はテレビでも携帯でもゲームでも、何でも時代の進歩が早くなってしまいました。きっと今このブログを見ているほぼ全ての10代の方は、成長を急いでいるでしょう。そりゃ、そうだよ。だって情報化社会なんだもんね。一人だけ仙人みたいに生きていくわけには行かないから。今の社会に反逆しようと思ったら、それは時間を止める事じゃないかなぁ。だから、自身を取り巻く世界系を動かさないために、自分のペースにスローダウンさせるために、引き篭もるのです。もちろん、ヤンキー不良のように、譲れない主張、自我があるのだから、突っ張って、突っ張って、ヒキコモリを続けてしまい、ずるずると年をとってしまうのです。
私はふとそんな風に思いを巡らすときがあります。「そんなんじゃねぇよ!!」とお叱りを受けるかな。少なくとも、世間が言うようにゲームの影響だとは私は思いませんけれども・・・