人事を尽くして天命を待つ

きらめくような綺麗な言葉、
洗練された論理、
他を圧倒するような力、

全部ぜんぶ、世の中にはあまり必要のないものだったなぁ・・・とふと思うこの頃です。小さい頃から、心を動かすような完璧な言葉と圧倒的な力をずっと求めていました。それはバブルを引きずった価値感かもしれないですね。

年を取るにつれて、語彙もひらめきも無くなって、自分の時間も取れなくなって、多くのものを失っていくのを実感します。そう、才能を失っているような、そんな心境です。
しかし、今まで持ち合わせていた可能性の欠片をなくしてゆく代わりに、また違う幸せの形を同じくらいの速さで構築してゆくのです。

どんなに完璧なものでも、其の世界に生きる人にとって共感できなければ受け入れられない。人の社会は、そこを逞しく生き抜く人にしか作ることが出来ない。