好きな言葉

たまたまWebサーフィンしている中で、心に残る言葉というものを検索していました。一体どのような言葉が見つかるのでしょうか。一生の中で言葉に助けられることってあまり無いのかもしれないけれど、きっと本当に重大なときに人は言葉に救われることってあると思うのです。そういうわけで半ば興味半分ということで検索しました。
探せばそういう言葉は非常にたくさん見つかります。でも多くのものが古人の有名な諺であったり、歌の歌詞であったりすることが多いのです。『日常の中で語られている何気ない会話の中には心に残る言葉って無いのかな?』
感動然とした感動なんて、きっとあちらこちらに転がっているはずなのに、何故。そこで自分で心に残る日常の言葉を考えてみてもまるで思いつかないのです。日常に慣れっこになっているから? 毎日の決まりきったルーチンをこなしているに過ぎないから? それとも、私たちは言葉を頭で理解しているから? どれもありそうな理由付けなのだけれど、本当の所は分かりません。
まるで中高生の英語の直訳のように書かれた格言が果たして本当に心に残る言葉なのでしょうか。私はどうもひねた子供でして、そんなものが只の偽善であったり自己欺瞞じゃないかってよく考えていました。本当に大事な思い出の情景というのは、それを口に出したところで他人には分かって貰えないものです。それと同様に、心に残る言葉もきっとそうであると思います。
私の好きな言葉は『言葉は消えても文字は残る…それが、僕の望みだ』というものです。とある本からの抜粋です。心に残る言葉の意味を探していた私には、直接的過ぎるほど良く分かる言葉でした。そして今でもこの言葉が好きです。理由なんてもちろん言葉には出来ないけれど。