新しい風が吹いたら、きっと―

私の近況を書いてみます(笑)。最初の課長はとても豪腕で、お酒が大好きで、でも誰よりも仕事のできる人でした。私の最初の仕事は、ほとんどその課長の遊び相手みたいなものでした。研修なんて一切なし。とにかくいきなり現場に出されて仕事を叩き込まれていました。「机でお勉強しているよりも、その方が良いだろう」というのがその課長の口癖でした。私はその課長の基で、たくさんの関連知識と仕事の振り回し方を教わりました。でも、給料の殆どを飲み代で使っちゃうような生活をしていました(^^;
二番目の課長は、まだ課長になったばかりの新課長さんで、私のことを根っから否定してかかってきた、ちょっとねっとりとしたタイプの方でした。まさかその後、その課長と共に業務改善の代理戦争に巻き込まれるとはぜんぜん思いもせず。とにかく、その当時の私の役割は、その課長に仕事を教えることと、課の代表として業務改善を推進することでした。それがお互いにwin-winだったからです。課の評価が上がれば、新課長として周りの担当に認められる、私も自身の評価が上がる。そのために、毎日本当に死んじゃうようなストレスと戦っておりました。結局、動き始めた業務改善は一年経っても収まらず、本当に苦労しました。何が大変なのかといえば、説得して大先輩たちに動いていただくことが何よりも大変でした。人を動かすことは本当に難しい・・・
仕事をして、周りが見えてくればくるほど、もっと仕事が知りたいと欲が出てくるものです。今の私は、別の会社で研究開発の仕事をしています(´ー`)。開発の修羅場で働いています。大学生の頃はこんな仕事がしたかったと思ったけれど、今となってはそんなに魅力的な仕事ではありません。それは、自分の目指すキャリア像が変わったから。確かに開発業務は忙しくて大変。でも、以前の仕事の方がはるかに大変で絶望的だった。今は自分ががんばればそれで完結するから。人を動かす痛みがないから。

しかし、いつも思うんだけど、就職してからの人生は、それまでの若い頃に培ってきた才能の残りカスで生きているようなものですね。きっと今の自分は、10年前から才能に関して何も成長していない。ただ、社会での立ち回り方や人間関係を学んできただけだなぁ。その当時の才能を切り札に、だましだまし何とか毎日を戦っています(≧∇≦)/