地上には蒼い風が、空にはエーテルの風が吹く

ネットで個人のブログや日記を見るのは結構楽しいものです。プロの文章にはない面白さがあるんですよ。正直、純文だから勉学になるとか、そんなものは一切ないからね・・・ ぶっちゃけ文学はメタファーが読めないと全然面白くありませんから。
で、ネットでブログを見ていると、ちょうど今頃は就職活動の時期で、中には面白い記事があるんです。
Fランカーの就職活動日記
ゲーム業界を志望しているため、一週間でゲームを作ってしまったとか。しかもストーカーゲームということで、なんてマイナーな分野を選ぶんだか・・・早速やってみたんですけど、異常に暗い。暗すぎ。私には内容が全く無いように感じますが、どうなんでしょう。
以前のゲームはといえば、小説や神話からのインスパイアを受けたものが主流でした。でも、Fランカーさんのゲームもそうだけれど、明らかにテレビの影響が強いですよね。ゲームからゲームを生み出す。テレビからシナリオを紡ぐ。まぁ、こんなことをいうと古い人間みたいで厭なんですけど、やっぱりクリエーションの基本は抽象思考だと思うんですよ。君は、君の辛さを調べに乗せて謳えばいい。日頃感じる不調和や恨み言を抽象化して、君自身の正当性を唱えればいい。そうやって作っていかなければ、名作は作れないような気がしますね。ゲームからゲームを作るような真似は、やはり心を動かせません。抽象化された君の世界が認められたとき、初めて共感を覚えて感動できる作品になるのでしょう。
君は、君の辛さを調べに乗せて謳えばいい。
もしも、楽器が無いのなら、
空いっぱいの、光で出来たパイプオルガンを弾けばいい。
ゲーム業界を志望しているからゲームを作るのではなく、ゲームしか作れないからゲーム業界を目指すというのが、本当のクリエイターなんだろうけどね。それはともかく、就職活動は頑張って欲しいと思います♪