玄箱のおぼえ書き

今日になって「どうやってインストールしたの」かまるで分からなくなりそうだったのでココに覚え書きしておきます。詰まった人は参考になれば良いです^^;

Win側で用意するもの
tera termをインストール。また、tera termをインストールしたフォルダの中に、ttsshパッケージを一緒に放り込む。それと、Win SCPをインストール。これで用意はOK! どれもネットで簡単に拾えるものです。

さて、今から玄箱Debian Linux化を始めていきます。
まずは普通に玄箱を組み立てます。その後、HDDがまっさらな方はそのままで構いませんが、既に玄箱として動かしている場合はEMモードにしなくてはいけません。EMモードにするには、

tera termでデフォルト状態の玄箱にrootでログインします。
host: KURO-BOX
user: root
pwd: kuro

ログインしたら、ファイルを抹消して故意にOSを落とす→EMモードに落ちる
# rm -rf
玄箱のコンセントを抜く→差す→再起動中にDIAG LED点滅で落ちる→コンセント抜く→差す→EMモード

さて、これで組み立てた直後と同じで真っ白な状態になりました。これからDebian化を進めていくことにします。私の場合ですが、Windows PCと玄箱クロスケーブルで直結して作業を行いましたが、ルータ越しでも構いません。とにかくLANでつなぎます。その後の作業はこちらをご覧ください(笑)
http://agora.spymac.net/
これでDebian化しましたよ♪ でも、この状態では何も出来ません。だって何もインストールしていないから(笑)。というわけで、Linuxを知らない私でも良く分かるように自分で行ったことをココにまとめて行きます。
まずは自分のWindows側で、ネットワークを開いて、今玄箱に繋げているネットワーク接続で右クリック。『この接続は次のネットワークを使用します』でTCP/IPを選択してプロパティを表示。IPアドレスを192.168.0.1に変更。これでDebian化した玄箱Debian-Boxに繋げる準備が整いました。
まず、tera termのプログラムフォルダにあるttsshを起動します。IP:192.168.0.100に、ユーザ名: tmp-kun パスワード: tmp-kun でログイン。

rootになる。pwdはroot
$ su
Password: root

新しいユーザの作成
# adduser
お好みで!

既存のユーザtmp-kunの削除
# deluser
tmp-kunを削除

一旦tera termを落ちる
# exit
$ exit

再度新しいアカウントで入りなおし、rootになってからrootのパスワードを変更
$ su
# passwd

ココまででは必要最低限も作業していません。次に自分の環境に合った設定を行う必要があります。

ttsshでログイン。
IP: 192.168.0.100
User: [作成したユーザ], Passwd: [作成したユーザのもの]
Telnet ( SSHでないことに注意!! )

ログインしたら、rootになっておく
$ su

以下のファイルを編集する
/etc/hosts
/etc/hosts.allow
/etc/hostname
/etc/resolv.conf

玄箱のIPは固定にしておきましょう。マシン名をKURO-BOXから変更しても構いません。

# vi /etc/hosts
127.0.0.1 localhost
192.168.1.20 KURO-BOX ← 自分の環境に合わせる

# vi /etc/hosts.allow
ALL: 192.168.1.0/255.255.255.0
ALL: 127.0.0.1

# vi /etc/hostname
KURO-BOX

# vi /etc/resolv.conf
search
nameserver 192.168.1.1

私の環境は自宅/ADSLなので、nameserverにはルータを指定しています。DNSが指定できるときはnameserverの箇所にそのアドレスを書いてもいいでしょう。

ココまでで特に何の機能も無いけれど、KURO-BOXとしてネットワークに繋がるようになりました。何はともあれ、色々インストールしなければならないので、玄箱ADSLモデムに繋がったルータに繋げ直します。そして再びtera termでログイン。

apt-getを使いアプリケーションを導入していくための準備
$ su
# cd /etc/apt
# vi sources.list
以下の三行を書き加えておく(笑) この辺は適当に(^^;)
deb ftp://ftp.nuie.nagoya-u.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian woody main contrib non-free
deb ftp://ftp.nuie.nagoya-u.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-jp woody-jp main contrib non-free
deb ftp://ftp.nuie.nagoya-u.ac.jp/pub/Linux/Debian/debian-non-US woody/non-US main contrib non-free
書き加えたら保存して終了。続いて以下のコマンドを入力してupdateを行いましょう♪
# apt-get update
# apt-get upgrade

ここまででインストール環境が最低限そろいました。これからapt-getを使ってインストールを続けていきます。まずは、日本語環境から。

$ su
# apt-get install language-env canna freewnn-jserver skkserv canna-utils
インストール中に言語を選択できるので、ja_JP.EUC-JP EUC-JPを選択
インストールが終了したら、ユーザロケールを日本語に
# user-ja-conf
質問にはYで答え、漢字変換にはCannaを指定

後はjless、alienなんかを入れてみる

$ su
# apt-get install jless
# apt-get install alien
jlessはファイル表示用のlessの日本語表示用、alienRPMパッケージ解体用のプログラムです。

sshをインストールします。

いつものようにtelnetでログイン
$ su
# apt-get install ssh
インストール中に質問が幾つかあります。
Allow SSH protocol 2 only ?と聞かれますが、Noと答えます。ttsshではprotocol 1を使っているためです。
Do you want /usr/lib/ssh-keysign to be installed SUID root? これには no と答えます。
Do you want to run the sshd server ? sshdを走らせるために、yesと答えます。
これでsshのインストールは終了しましたので、今後はttsshで"SSH"からログインするようにします。

NASとして使うために、Sambaをインストールします。

$ su
# dselect
更新を行ってから、sambaを選択、導入する。

webから設定するためにwebminを導入

$ su
# dselect
更新を行ってから、webminを選択、導入する。聞かれる選択肢はとりあえずOKで

インストールが終わったら、ブラウザから、https://kuro-box:10000/でアクセスしましょう。rootでログインしてserverからsambaを選択して、sambaの設定をします。適当にshareという共有名で/mnt/shareというフォルダに共有を設定するとデフォルトの玄箱のようになります(笑)。あとは大体webmin上から直感的に出来てしまうので割愛します。長くなってしまったのでこの辺りで終わりにしておきます。後は、apt-getでvncserverとか、noflushdとか、sudoとか、wgetとかを好みで入れておきましょう♪
ここまで出来たら、windows上からマイネットワークでshareという共有フォルダが見えます。外部のネットワークからもファイルが取り出したい場合は、ルータの22ポートを空けておいて、winSCPからsFTPでログインすればFTPみたくファイルを拾えます。
あー書きつかれた(^^;