無限退行

水月の那波編を進めています。まだ全然序盤ですが、確信したことが幾つかあってメモしておきます。

「…無限退行、ですわね」
「無限退行?」
「人が死ぬときに、それまでの人生をものすごいスピードでさかのぼるという話がありますの」
「走馬灯のようにってやつだね」
「ええ。時間は絶対的なものではありませんから、物理的に一瞬であっても、意識という空間の中では、処理さえ追いつければ、人生の全てを再生することも可能ですわ」
「それで…もしも、その意識が、最後の最後―つまり、死の間際にある現在の自分に追いついたら、どうなりますか? 死の恐怖に直面したとき、意識の中で人生をもう一度やり直す、という人生をやり直す。つまり再び同じ人生をたどってきて、同じ死の恐怖に直面した以上、脳は同じ判断を下すはずですわ」
「でも、それって物理的に死ぬまでしか続かないよね」
「理屈では。たとえば、コンマ何秒の世界で、そういったやり直しが、何万回もできるとしたら、どうでしょう?」
「そうなると、半永久的にくりかえせるんじゃ・・・」
「ええ。さかのぼっていくと、どこまでもさかのぼっていけますわ。」
「それで無限の退行か…」

キターって感じですね(笑)。前の日記に書いたように、死の夢に見る微分の話でしたね(私は水月は何の知識もなしにやっていますよ^^; 信じてねw)。でもこれで『やっぱりね』と納得。それで大分ストーリーの大まかな構成が見えてきたのですけれど、それでも半分もプレイしていないんですよね(^^;。
それはともかく、今日はちょっと水月のレビューを探してみたのですけれど、こういうのについて言及しているところって少ない(T_T)。それもそうか、攻略の方が意味があるし、押し付けがましい意見なんて要らないものね。
・・・余談だけど、私は数学はあんまり出来ないんで微妙な言い方になるんですけれど、無限の話は本当に奥が深くて、実はアキレスと亀の話って逆説があるんですよね。興味があって、数学が得意ならば見てみてください。
水月は本気で作られたゲームですね。非常にうまく出来たシナリオ構成です。正直言って空の境界よりも面白い(笑)。そういえばプレイステーション2に移植されるらしいですね。あんまりネタバレばかりしていると怒られるかなw